柿の種と思い出
寝室においてあるフィスカスの根元に出てきた柿をようやく植え替えた。
すでにかなり根が深く伸びており、プチッと切れてしまった。
室内で育てるつもりはなかったので、早くポットに移すべきだった。
柿といえば、やはり種から、祖母と一緒に植えた柿を大事に育てていたことがある。
それは庭の片隅にあり、ひょろひょろながらもすくすく育った。
ところがある時から、蛾の幼虫がつくようになり、
学校から帰ってみたら、母がばっさり切り倒していたのだ。
この時のショックは言葉にならないほどだった。
蛾がなんだっていうんだ!
もうすぐ8年だったのに!
祖母との大切な思い出をどうしてくれるんだ!
この柿はそいつの生まれかわりかもしれない。
せかく授かった命、育てあげてみようじゃないか!
渋柿? 結構!